ハウスメーカーのランキングってどれを信用すればいいの?
家を建てる会社を決めるのって、人生の中でもかなり重要な選択になると思います。
インターネットで色々な検索をすると思いますが、この手の、
「ハウスメーカー〇〇ランキング!」って色んな記事あり過ぎですよね。
私も最初何を信じていいのか…。記事よって全然違うこと書いてあるし…。
など悪戦苦闘の毎日でした。
皆さんに見分けて欲しいポイント!!
「実際の体験であるかどうか」と「ソースが示されているか」です。
例えば、地震に強いハウスメーカーランキングなどの記事がたくさんあると思います。
積水ハウスは「シーカス」があるから強いとか、住友林業の「ビッグフレーム」だから強いとか、それではソースにはなりません。
また、あまりにレイアウトがキレイな記事。言い換えるとお金が動いていそうな記事は、企業が依頼をしてお金を払って書いてもらっているという可能性もあります。
是非個人が経験を通して紹介した記事を参考にして頂き、偏った記事に惑わされないようにしっかり見抜くようにしてください。
そのための事前学習ツールはYoutubeにたくさん上がってます!!
おすすめYoutuberの記事を是非参考にしてみてください。
ハウスメーカー 性能 ランキング
この記事は家づくりおすすめYoutuberで紹介した松尾設計室さんの情報を基にしております。
ネット上では色々なランキングでハウスメーカーが紹介されておりますが、私が調べた中で最も信用ができるものがこちらになります。
ここに我が家の三井ホーム(一種仕様)もランクインしております。
予想C値1~1.5と記載ありますが、これは実際私の担当営業に聞いたことがあり、三井ホームでC値測定を有料で実施した方の一覧を見せて頂いたことがあります。
(資料はもらっていません、見せてもらっただけです)
C値が良い家は0,7や0,8という家があり、1,5前後の家もありました。
なのでこの予想はかなり信憑性があると思います。
これを見て感じるのが、一条工務店の性能は素晴らしいということ。
デザインや間取り自由度、設備の縛りなど、「一条ルール」と呼ばれるものがあるようですがそれが気にならなければ検討に入れても良いかもしれません。
あと一条工務店で気になる所と言えば、使用している断熱材「硬質ウレタンフォーム」でしょうか。
三井ホームの屋根断熱で使用しているEPSの耐久性について発泡スチロール協会から、
ウレタンフォームから見たら、ライバル会社からのポジショントークと言えるのでしょうか笑。
個人的には硬質ウレタンフォームは耐火性能とシロアリの問題、そしてまだ断熱材としての歴史が浅いので経年劣化が本当に問題ないのかが気になるところです。
その問題がクリアされれば、断熱性能・気密の取り易さなど最高レベルの断熱材になることは間違いないと思います。
C値・Ua値ってどのくらいを目指せばいいの?
※C値 ⇒ 家の隙間の少なさを表す値 ⇒ 小さいほど高性能
※Ua値 ⇒ 家の熱損失量 ⇒ 値が小さいほど良い
ではどのくらいを目指せばいいのか。
※下記の画像は良く使われているものだと思います。
まずこの中から自分の住んでいる地域区分を確認してください。
そこから下の数値を見ます。
例)地域区分6であれば、HEAT20 G2レベルはUa値0.46(Q値1.6)という見方です。
補足:Q値もUa値と同様、家から熱がどのくらい逃げるか表した数値になります。今はUa値が一般的で各会社もUa値を公表している所が多いです
そして左の列に断熱水準が5つに分かれています。
- 平成4年基準相当
- 平成28年基準相当
- HEAT20 G1
- HEAT20 G2 ← 目指すべきレベル!
- HEAT20 G3
HEAT20のG2グレードを目指しましょう。
細かい理由は無しとして、私がいつも勉強させてもらっている方は、口をそろえてHEAT20のG2グレードを目指すべきだと言います。
我が家の三井ホーム(一種換気仕様)Ua値0.43なので一応この基準ではあります。
ただ注意してくださいね。このUa値が必ずしも正しいわけでなく、もちろん窓の数や大きななどにも影響してきます。三井ホームHPにもこんな一言が書いてあります。
※計算は当社49坪試算プランによる
ですが基本仕様であることは正しいので、HPで謳っている内容がHEA20のG2グレード以上であることは重要です。
三井ホーム vs セキスイハイム グランツーユー
断熱性能・気密性能共に、三井ホームとセキスイハイムで似たような数値となってます。
ただ大きな違いが2点あります。
1、断熱材の違い(三井ホームはロックウール・セキスイハイムはグラスウール) 2、湿気の対策について
※三井ホームとセキスイハイムの壁構造について比較してみます。
1、断熱材の違いについて
三井ホームはロックウール、セキスイハイムはグラスウールを採用してます。
ロックウールとグラスウールの違いについてはおすすめYoutuberでも紹介したクオホームの本田さんが詳しく解析してくれてます。
ロックウールは水をはじくので潰れることは無く、空気層も保持されて断熱性能を保つことが可能です。
また、鉱物由来の素材のため火に強いですし、空気を閉じ込めているので、防音効果もあります。そして、無機素材のためにシロアリの害なども受けません。
ただ、デメリットとしてはコストの面で、グラスウールなどと比較すると少し高めになるのが残念な点です。
難点なのは水に弱い点で、グラスウールの繊維の間に水が入り込んでしまうと全体が潰れてしまい、断熱性能を下げてしまいます。
また、施工の状態が悪いと、グラスウールの中に水が入り込みやすくなり、断熱効果を失ってしまう場合もあります。
そのため、施工の際には水の対策に気を付けなければなりません。
また、仮に水の害を受けてしまうと、カビの発生のリスクが発生します。
グラスウールは壁などに入れますが、断熱材にカビが生えると壁の外からは様子が分かりません。そのため、カビによる健康被害のリスクも想定出来るでしょう。
2、湿気の対策について
※三井ホームとセキスイハイムのHPを見てみましょう。
まずはセキスイハイムです。
防湿石膏ボードで室内側からの湿気をバリアするようです。
外側からの湿気については特に何も書かれておりません。
続いて三井ホームです。
三井ホームは室内側からの湿気は石膏ボードの外側にべーパーバリアを貼ってます。薄いシートのようなものですね。
外側からの湿気についてもスーパーファインクリートという三井ホーム独自の外壁下地材を使用しており、その下にVFフェルトというゴムにぶつぶつが付いているような素材のものを貼ります。
ゴムの部分は万が一スーパーファインクリートから湿気が入ってきたときに防ぐため、ぶつぶつの部分は万が一湿気が室内側からべーパーバリア、ロックウールを通ってきたときに湿気を排出するためのものです。
壁内に湿気が入ってきた場合の断熱材のリスク(ロックウールの三井ホームに軍配)、湿気の処理とバリアについても三井ホームに軍配が上がると思います。
まとめ
このランキングを見ると一般住宅2階建てレベルであれば、鉄骨は固定資産税が高いだけのデメリットしか無いように思います。
家づくりを始めると、インターネットでハウスメーカーランキングなど見かける事、ついつい検索してしまうこともあるかと思います。(もちろん自分もそうだし、沼にハマったこともあります)
自分が正しい知識をつけると、
「このランキングは意味がない」「このランキングは何かしらの力が働いている」など分かるようになってきます。
もちろん口コミサイトも同じです。
一生に一度の買い物、真剣だからこそ調べ過ぎて分からなくなってしまうこともあります。
だからこそ自分がまず勉強することが大切です。
後悔のない家づくりを、楽しみながら進めていきたいですね。
コメント